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大西洋のど真ん中で船がぶっ壊れて漂流した話 サンパウロで今日も太った

リオデジャネイロで思うこと

The Day 1424 - 2006-09-30 Sat 21:44 Rio de Janeiro, Brazil… Louie Austen - One Night In Rio
キリスト像
リオデジャネイロの町

リオデジャネイロと言えば、誰もが最初に頭に浮かぶのは、そう、Tバックで真っ白なビーチを歩くブラジル美女だろう。

しかし現実はそう甘くない。たしかに町を歩いていると、美女も多くいるように思うが、それはどこの国だって美女はいる。ゆっくり3分ほど立ち寄ったビーチには、確かに美女もいそうな雰囲気ではあったが、実際はTバックの巨大なおばちゃんと、サッカーに夢中の子供ばかりだった。

もちろん、目を見張るばかりの綺麗な人に出くわすこともある。しかし、10年後にはみんな腰回りが2倍ほどに成長してしまうのかと思うと、食文化の改善を訴えたい気分になるが、よその国だし、ポルトガル語は一言も話せないので余計なお世話だと諦めてしまう。

リオデジャネイロと言えば、そうサッカーだ。ブラジルが生んだスーパースター、ジーコの出身地であることは、日本人なら誰もが知っている事であろう。

このリオデジャネイロには、ジーコ・サッカーセンターがあるのも有名だ。子供にサッカーの英才教育を行うことを目的として設立され、日本からもサッカー留学ツアーがあるほどだ。

サッカーセンターには、ビデオ室やサロン、ブティック、食堂、さらにはバーベキュー場まであるらしい。バーベキュー場は必要だが、はたしてブティックが必要かどうか疑問を感じたところで、僕はサッカーに何の興味もないことを思い出したので、この話は打ち切る。

リオデジャネイロと言えば、こんな事はあまり書きたくはないのだが、やはり強盗が有名だ。世界各地の隅々、どんな辺境の地であろうと足を運ぶ日本人バックパッカーでさえも、さすがに強盗だけは恐ろしい。

しかもリオ ― 僕はそろそろリオデジャネイロとの付き合いも長くなってきたので、リオと呼ぼうと思う ― の強盗は、首絞め強盗や拳銃強盗といった、普通の強盗ではない格の高い強盗なのだ。

首絞め強盗にいきなり後ろから首を絞められたら、すかさず首と強盗の腕との間に自分の腕を挟み体を捻ると同時に強烈な肘打ちを相手のわき腹にお見舞いして相手がひるんだ隙に後ろへ回りこみコブラツイストをかけて弱らせてから延髄切りでマットに沈めたのち最後にロープの最上段からフライングボディアタックでとどめをさせばいいのだが、拳銃強盗はそうはいかない。

アントニオ猪木が同じブラジルのサンパウロ州立高校を中退したのは、ずっと昔の話だから、いくら道行く日本人が猪木の得意技を連続コンボで繰り出して、首絞め強盗を見事に退治したとしても、現代のブラジルの拳銃強盗は猪木ファンではないかもしれないし、それに拳銃はやっぱり強い。

僕もやはり拳銃強盗が怖くて、缶コーラがひとつ買える 1.2 レアル以上は持ち歩かないことにしているし、いつも壁を背にして横向きに歩いている。カバンからカメラを出す時は物陰に隠れて、被写体を 200mm 望遠いっぱいで盗撮するのがやっとだ。

そんな治安の悪い物騒な町ではあるが、僕がひとつ嬉しく思ったのは、リオには犬を散歩している愛犬家が多いことだ。大型のゴールデンレトリーバーやシェパード、毛の長いコッカースパニエル、おもちゃのようなチワワ、珍しいところでチャウチャウなどもいる。

飼い主と一緒に仲良く町を散歩している姿を眺めるのは、犬好きの僕をとても和やかな気分にさせてくれる。しかし、歩道に犬のウンコがたくさん落ちているので、前を向いて歩くことができない。前回の話に続き、またウンコネタで申し訳ないのだが、これは事実で、事実と有益な情報を伝えるのが僕の目指すところなのでしかたがない。

拳銃強盗の影に怯え、足元のウンコを避けながら歩くのは非常に疲れる行為だ。例えるならば、重たいバックパックを背負ったまま地図を片手に宿を探していると、インド人の客引きが3人くっついてきて、本気で怒鳴り散らしてやっと追い払い、疲れたので水でも飲もうかと店に入ると3倍の値段をふっかけられたときくらいに疲れるのだ。

新しい国は慣れないせいもあって、最初は何かと戸惑ってしまう。陸路で国境を越える場合は、人も文化も徐々に移り変わっていくのだが、今回は大西洋を越えてきただけあって、いきなり異国の地へ放り出された感覚が強い。

英語もまったく通じない。How much? も、ハゥマッチ? も、はうまっち? も、どう発音しようが通じない。だいたい、なんでポルトガル語なんだ。回りの国はみんなスペイン語なのだから、スペイン語を話せばいいではないか。そしたら僕だって少しはスペイン語を話せる友人の一人や二人はいるのに。

あぁ、そうだそうだ、だいじなことを忘れていた。リオと言えば、リオのカーニバルを思い浮かべる人もいるだろう。これを忘れてはならない。

そう、熱狂的な南国のカーニバル。その音楽とダンスを思い浮かべるとき、僕は博多祇園山笠を思い出さずにはいられない。

僕は昔、博多に3年住んでいたことがあり、博多祇園山笠の人々の熱狂ぶりをテレビで観た。あんな人の多いところに出かけていくなんて、考えただけで疲れそうなので、考えないことにしている。だからリオのカーニバルもテレビで観ようと思う。


加倉大輔2006-09-30 Sat 21:44 TrackBack
この記事の感想

 リオのカーニバル……一度は現地で観てみたいものです。

 それができない自分は、加倉さんが現地で観ているカーニバルのテレビ映像を撮した画像の掲載を希望します。

あまてらす2006-10-08 Sun 20:16

こんにちは、加倉さん。
リオのあとはどっちに移動するんですか?
夏に向けて南下ですかね?
私たちは数日中にリマに着くっていう感じです。
南米デカイ…。

やすやす2006-10-09 Mon 02:58

リオのカーニバルはそろそろなんですか?
船で漂流、クジラ、カーニバル、イベント目白押しですね!

京一2006-10-09 Mon 23:43

すごーく楽しい記事でした。また次を読みたくて
・・・でも、ほんと 慎重に!はらはら・・・

Rio2006-10-10 Tue 16:52

よく独りで、ここまで来たものですね。インクレダブルですよ。これはどきどきほっとけないので、旅仲間だけのサイトだけじゃもったいない!写真もすばらしいー。なんかみんなに見てみて!って、教えてえてあげたいんだけど。                 ワンピースのまんがよりずうっと、リアルだし、発想がユニークだし、おもろ〜。
文章も冴えてるよなあ。
でもいつ、
この人は、旅を完了するんだろう。
そのときはテレビ局や取材陣に囲まれてる・・・・?

むしめがね2006-10-17 Tue 04:43
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