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トルコの中央部にあるカッパドキア。この地方は火山の噴出物が体積してできた、凝灰岩 (ぎょうかいがん) の大地。この大地を風雨が浸食し、広大な奇岩地帯を作り出した。
凝灰岩は非常に脆く、道具を使えば人間の力で簡単に削れてしまう。そのため、古代の人々は、大地から突き出た岩の内部をくり貫き、そのまま住居として利用したようだ。
山の斜面、ガケ、時にはそのまま地面を掘り進み、もう掘る場所がないほどに、洞窟住居がひしめき合っている。これを書いている宿も、やはり巨大な岩をくり貫いて作った洞窟宿だ。
僕が最も興味を惹かれたのは、地下都市だった。現代では、大都市の下には商業施設があり、地下鉄が走り、地下都市と呼べる広大な空間が広がっている。8世紀から13世紀の大昔に作られた地下都市とは、どんなものなのか。
地下都市の入り口は、何も無い平凡な場所にぽっかりと口を空けていた。入場料を払い、階段を下りていくと、わずか 5m メートルほど下がっただけで、ひんやりと涼しくなる。
内部は完全な迷路になっていた。通路は四方八方に延びており、いくつもの個室があり、上へ下へ階段が続く。人ひとり、前かがみでようやく進めるような通路を抜けると、突然大きな空間が広がっていたり、時には行き止まりだったり。
大通りの様な大きな通路もあれば、井戸や水路、教会があり、学校があり、ワインの醸造所まである。きっと人が住んでいた時には、食堂や売店などもあったのかもしれない。
この地下都市、なんと地下19階まであり、4万人もの人々が暮らしていたという。
空間と空間が通路で繋がれている、巨大な蟻の巣を思い浮かべて欲しい。その蟻の巣の人間版が、このカッパドキアの地下都市だ。
凝灰岩はガリガリやれば簡単に削れてしまうが、床や壁に十分な厚みを残せば、階層構造の住居として十分な強度があるようだ。プラズマテレビや業務用冷蔵庫は置けないかもしれないが、人の重みでは崩れない。
トイレはどうしたのだろう? 用足しに行くたびに地上まで出たとは思えない。火を使い料理をすれば煙が出る、地下深い場所での排気は? 冬のように寒い地下、どうやって暖を取ったのだろうか。そもそも明かりがない。蝋燭や油に火を灯したとしても、酸素が無くなってしまいそうだ。
現在では見学できる空間は一部だけだが、それでも十分に楽しむことができる。僕はまるで子供のように、隅から隅まで歩き回り、すべての部屋に足を踏み入れ、見逃した通路がないか調べて回った。
地下都市探検は楽しい思い出となったが、出発前に非常に嫌な思いをさせられた。
ある日本人の旅行者と出会い、一緒に地下都市へ行かないかと誘うと、すでに翌日の1日ツアーを申し込んだという。そこで、そのツアーをキャンセルすることにして、旅行会社へ出かけて行くと、トルコ人の男が満面の笑顔で迎えてくれた。
ところが、キャンセルしたいと告げたとたん、男の態度は豹変した。なぜキャンセルするんだ、いくらならいいのか、眉を吊り上げ、怒鳴り声で質問を繰り返す。最後にはツアー料金50リラ (4,200円) に対して、40リラのキャンセル料を払えと言い出した。
それはもはや、商売ではなく、恐喝だった。
僕がそれは納得できない、もう行こうと口を挟むと、男は立ち上がり、お前は黙れ、出て行けと怒鳴りながら僕に迫った。胸を突き飛ばし、これは俺の商売だ、出て行けと繰り返す。
僕は店の外まで追い出された後、大声で男に言い返した。それがあんたの商売か、それがあんたの商売のやり方か。
男はさらに血が上り、より大きな声で僕に迫った。人が集まってきて、睨み合う僕らをを引き離した。
非常に気分が悪かった。一人のトルコ人のせいで、トルコ人全員が嫌いになってしまいそうだ。彼らが笑顔で迎えてくれるのは、旅行者の財布であり、旅行者自身ではないのだ。
イラン人に散々注意されたのを思い出す、トルコでは泥棒に気をつけろ。同室のドイツ人は強盗に襲われ、顔面を何針も縫った。クラブで500ドルを脅し取られた旅行者、睡眠薬を飲まされ、貴重品をすべて奪われた人もいる。宿のゲストブックには、セクハラされたという日本語の書き込みがたくさんあった。ここカッパドキアでも、レイプされた日本人女性の噂を聞いた。
トルコは美しい。車窓から見える田園風景も、イスタンブールの街並みも、カッパドキアの古代遺跡も、どれも美しかった。
なのに、人々の心にはもう、イスラムの教えは残っていないのだろうか。客であれば Hello my friend と迎えてくれるが、金を出さなければ Fuck off と突き飛ばされる。
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異国の地で現地人に引き離されるほどに口論する加倉さんも凄いが、地下19階で4万人も生活するほどの地下都市も凄いですね。ちょっと想像できません。
なんか読んでてせつなくなりました
なんでそうなったのか?なぜそうしなければいけないのか?
ほんと遺跡の素晴らしさとは裏腹に、なんともせつないお話ですね
さっき仙台で震度6の地震が起きました
うちの犬は腰抜かすし
ヘリもいっぱい飛んでいて有事か?!くらいのものものしさです
人間も怖いし、自然も怖い と思う今日の日でした
カッパドキアの一連の写真に大興奮!
加倉さんも楽しまれたようで、何より! すごい見応えだったでしょう?
私が行ったのは、カイマクルの地下都市でした。加倉さんがいらしたのは、もう一つの、もっと有名な方ですね。
写真を見ながら、当時の興奮を思い出し、本当に素敵な写真を見せて頂いたことに、大感謝!! さすがです。
トルコの人も、親切な人、意地悪な人、狡い人、いろいろ居ます。観光業にそんな人がいたら、自分の事業上、マイナスだと、考えれば判りそうなものですが、やはり目先のことしか頭に無いのでしょうね。残念なお話でしたが、忘れて下さい。(でも、エジプト人はもっとしたたかそうですよ。)
カッパドキアに残された住居や教会は、ビザンチン時代の名残です。当時、アラブ世界から押し寄せてきたイスラム教徒に迫害されて、キリスト教徒は不毛の地に逃げざるを得ませんでした。歴史は昔から、同じことの繰り返しを続けてきているのですね。
洞窟ホテルも綺麗に撮れてましたね。私は「ユナック・エブレリ」に泊まりました。お食事がとても良くて、その上、ホテルでお世話をしてくれたショートカットのお姉さんがとても美人で、素敵な方でした。
これからも、楽しい旅が続きますように。お体に気を付けて、先に進んで下さい。
トルコ、次のシリア。嫌な思いをさせられて。
昔の中国も「メイヨー」有ってもメイヨーで随分困った様ですね。これからの中国、日本とは海底地下資源、領有権でトラブルだろうな。
中国の大学生93%が日本嫌い!日本も大多数が中国嫌いになってしまったと。しかし日系企業が24万社も中国に進出、総従業員数が200万人位かな、トヨタ自動車広州が全部で24万人とか。
良い「旅」であります様に。
いやぁ。悲しい話ですね。商売繁盛命という感じでした。そしてFACK OFFは迫力ありましたね。(その節はご面倒おかけしました)
でも、このツアー会社のすぐ近くに、気前のいいCD屋さんがいたのも確か(子供だけど・・・)。
“ポストカード1枚を買おうとお金を出したら、釣りが無いからそのポストカードはくれてやるよ”みたいな・・・
世の中やっぱり悪い人ばかりじゃないみたいです。。
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