Template Last Updated: "2010-02-01 Mon 20:37:34"
Home トップページ
世界一周旅行ときどき日記 記事一覧
アフガニスタンのカローラとハイエース アフガニスタン逆戻り

家族で行こう、アフガニスタンネットカフェ

The Day 929 - 2005-05-23 Mon 01:05 Mazar-e-Sharif, Afghanistan… Mary J. Blige - Family Affair

アフガニスタンにも一応、少し大きな町にはネットカフェがある。首都のカブールでは、つい先日ネットカフェで自爆テロが起きたので、さすがに危険を感じて行かなかった。

僕は元プログラマなので、コンピュータウィルスもメール爆弾も怖くはないが、本物の爆弾はやはり怖い。だって、だいじなパソコンが壊れたりしたら大変だ。

アフガニスタンの北部にある町、マザーリシャリフにも数件のネットカフェがあった。回線のスピードは ISDN 程度だが、ネットがあるだけありがたい。しかし、遅いのはしかたないとしても、いやはや値段が高い。1時間で60アフガニー、129円もする。一食分の食事と同じ値段。スピードと値段とを考えると、今まで訪れた数々のネットカフェの中で最も高い。

これが日本のネットカフェのように、光ファイバー回線で129円ならまだいい。例えば、光ファイバーなら10秒で終わるダウンロードが、ISDN だと1時間かかる、20秒なら2時間。その度に一食分、二食分の食費が消えていくのだから、アフガニスタンではインターネットは高級な遊びに違いない。

こんな高級なものを、どうやって一般庶民が利用するかと言うと、1台のパソコンを2人とか3人で使いワリカンするようだ。パソコンの前に椅子を3つ並べ、大の大人が3人、頬っぺたがくっつきそうなくらいお互いの顔を近づけて同じモニタを覗き込んでいる。

アフガニスタンにネットショップや、オークションサイト、ソーシャルネットワーク、ましてや出会い系サイトなんてあるわけがない、一体どんなサイトを見ているのだろう。

アダルトビデオどころか、グラビア雑誌さえもなければ、女性は KKK のような秘密結社の服を着ているし、男女が手を繋ぐことさえ許されないイスラムの国で、男達がインターネットに群がる理由とは?

彼らのモニタをちらっと覗き込んでみると、ミミズ文字と濃いヒゲの男の写真があるだけだった。なんだか、それはそれでもっと怪しいような…。

ネット電話を利用している人もいた。回線は遅くとも、声の通話だけならなんとかなるらしい。しかし、やはり音質が悪いのか、みんなに会話を聞かれてしまうほど大きな声で怒鳴っている。国際電話だと高いので、海外の相手ならパソコンで通話したほうが安くつく。

その向こうでは、Hotmail の使い方を教わっている人がいた。真剣な表情で、ノートになにやらメモしている。

ネットカフェには家族連れもやってくる。お父さんとお母さんがネットをやっている間、子供たちは大はしゃぎで、あっちの客のモニタ、こっちの客のモニタを覗き込んでは喜んでいる。

客はみんな1時間きっかりで帰ってしまう。やはり高いに違いない。あまりの回線の遅さに、僕が何時間も粘っていると、従業員がペットボトルの水を買ってきてくれた。

カタコトの英語で、「外はもう暗い、まだ長いことやるのか?」 と尋ねてきた。まだ8時を過ぎたばかりだったが、僕はその質問でハッとして、遅くなると危いなのか、と訊き返した。ここはアフガニスタンだ。

従業員は僕の質問を理解すると、みんなに説明して大声で笑いながらこう言った。

「安全だよ、店を閉めるだけだ」

僕もつられて笑った。また明日来ると約束して、帰りに羊の串焼きを食べて宿へ戻った。


加倉大輔2005-05-23 Mon 01:05 TrackBack
世界一周旅行ときどき日記 記事一覧
アフガニスタンのカローラとハイエース アフガニスタン逆戻り
この記事への感想を書く
世界一周旅行ときどき日記 記事一覧
アフガニスタンのカローラとハイエース アフガニスタン逆戻り