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パキスタンのペシャワールには、アフガニスタンから逃れてきた難民たちのキャンプがある。
アフガニスタンと聞いて最初に頭に浮かぶのは、人類を戦慄させた2001年9月11日の世界貿易センターへのテロ攻撃。その首謀者である、オサマ・ビンラーデンを匿っているとして、アメリカはアフガニスタンへの爆撃を行い、その戦火を逃れるため、国民は散り散りになって国外へ逃げ出した。
パキスタンの国境の町、ペシャワールにも大量の難民が押し寄せた。大部分の難民たちは自力で非難してきて、自力で帰って行ったが、内戦、紛争、テロを繰り返し、情勢の極めて不安定なアフガニスタンに帰ることもできず、今でも多くの難民が、泥を固めただけの粗末な家で暮らしている。
家の周囲には汚水が垂れ流され、そこではマラリアを媒介する蚊が発生し、多くの子供たちが死んでいるという。
大きな磁石を紐で引きずって歩いている男の子がいた。手に提げたビニール袋には、錆びた釘や、何の破片だかわからない小さな鉄くずがいくつか入っていた。1kg が 3ルピー (5.4円) で売れるという。
悪臭を放つ真っ黒なドブ側に流れるプラスチックゴミを拾うため、小さな弟を抱いたまま素足で入っていく女の子。くず屋が買ってくれるように、濡れた紙くずを天日干ししている兄弟。プラスチックは鉄と同じく 1kg 3ルピーで、紙はわずか 1 ルピー (1.8円) にしかならない。
このゴミ拾いで稼げるお金は、パキスタンの物価を考えても一日働いて一食分がいいところだろう。当然、学校など行けないし、もう少し大きくなって、もっと稼ぎのいい仕事に就けるようになるまで、この子たちはゴミを拾い続けるのだろう。
そしてゴミを拾って大人になった子供たちの、その子供たちは、またゴミを拾うのかもしれない。
日本には高価なアルミ缶やペットボトルがいくらでも落ちている。ゴミが増えすぎて困っているゴミの国が、この子供たちにとっては夢の国に見えるに違いない。
戦争と不公平と貧富の差。子供たちが生まれながらに背負わされた苦難は、日本の生活の中からでは、その存在さえも見えはしない。
僕の次の目的地は、この難民たちがやってきた国、アフガニスタン。
>大きな磁石を紐で引きずって歩いている男の子
戦後の日本の子供や大人も同じ様に鉄くずを集めて小遣いにしていたらしいです。
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