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| アガスティアの葉の謎を暴く ~ 第一章 | インドのシリコンバレー バンガロール |
結果を先に言うと当たらなかった。母親の名前はキョウコ? と、言い切らずに語尾を濁したまま僕の表情を見て、慌ててケイコ? と訊き直した。
ケイコは当たっていたが、外れれば次の、カ行ア行カ行、3文字の名前が出てくるはずだ。僕はその情報を、イエスとノーで提供している。
ローマ字では、KYOKO とも KYOUKO とも KYOHKO とも書ける。小さいョを一文字と数えるかどうかは、ローマ字表記では曖昧になってしまう。
父親の名前はエイチ? エイイチ? 僕の表情を確認して素早く、エイジ? と訊き直す。エイジは正解。3文字だと僕が答えたのに、なぜエイイチが出たのか、これも EICHI とローマ字で書いてみると分かる。エイチ、エーイチ、エイイチともとれる。これが全部外れたので、次の候補のエイジが出た。
最後に僕の名前を当てるわけだが、イニシャルは D で、4文字、それぞれの文字が、どの行かも答えてある。
ダヤユキ? なぜそんなありえない名前が出たのかは分からないが、僕がイエスとノーを言い間違えたか、向こうが勘違いしたか、数百の質問をするうちに忘れてしまい、苦し紛れに作り出したのだと思う。2時間以上もやっていれば、間違いも起きる。
結局僕の名前は当たらず、僕が自分で言うの? と訊くと、お願いしますというので、ダイスケだと答えた。タミル語だから、発音が違う場合がある、と苦し紛れに言い訳をしていたが、キョウコや、エイイチの発音は綺麗なものだった。
では、いつ、イエスとノーで絞り込んだ情報を整理しているかというと、1本の束が終り、次の束を取りに行って戻ってくるのに、5分以上かかる。奥の部屋へ取りに行くだけにしては時間がかかりすぎる。最初から候補を2~3本持って来ないのも、この時間を稼ぐためだ。
みんなは、これを大当たりだと騒いでいるのだろうか? こんなものデータベースとプログラムを作れば、パソコンの方がもっと正確に答えられる。
長男なら一が付く可能性が高くなり、世代によって子で終わるとか、美で終わる名前の多さが変わる。その年によって最も多かった名前は、保険会社だかどっかの会社が、わざわざ調べて新聞で発表してくれている。男なら父親の一文字を使う可能性が高いし、女なら母親の文字を使うことが多い。パソコンならもっと細かく、確率による順位付けをはじき出せる。
両親の名前のスペルをノートに書き込む段になり、僕が父親の名は EIGI と間違えて答えると、EIJI でしょ、と訂正してきた。どうやら、そう一覧表に書かれていたらしい。KEIKO はスラスラと自分で書いた。DAISUKE は当たらなかったので、僕が教えた。
最後に、見つかった僕の木簡の内容をノートに転記してくれるのだが、タミル語で書くので、木簡に書かれた内容と、ノートの内容が同じなのかは僕には分からない。
そこで僕は、この葉に書かれた文字はインド人ならみんな読めるのかと質問してみた。読めるのはタミル地方のタミル人で、タミル人ならみんな読めるという。
ならばタミル人が、木簡に書かれた内容を確認させろと言った場合、そこには一枚の木簡に、自分の名前と生年月日、両親の名前、仕事、兄弟の数、などの正しい情報が列記されていなければならない。
これは、次の木簡の束を取りに行った際に、新しく一枚書き上げて適当な場所に忍ばせておくのだろう。木簡を近くで凝視してみたが、とくに古いものには見えない、昨日書き込んだと言われても、100年前だと言われてもわからない。これがノートならば、新しくページを追加することはできないが、穴を開けた木簡に紐を通しただけならば、どこにでも好きなように追加することができる。
もし最後まで情報が揃わない場合はどうするのか、あなたの葉は残念ながらありませんと言えばいい。最初からあるかどうかは分からないことになっている。
日本人は週に2~3人は来るらしい。いいお客さんなので、ザジズゼゾだって勉強するだろうし、日本人相手のノウハウも蓄積されているはずだ。
僕がここへ来る前に、アガスティアの葉を見つけに行きたいと、あるインド人に話すと、フランス人ふたりを連れて行ったことがあるが、ふたりとも見つからなかったと話してくれた。フランス人の名前の情報は揃っていないのだろう。タイ人の名前は詩のように長く何十文字もあるので、タイ人はみんな門前払いに違いない。
さて、かくして僕の第1章は見つかったわけだが、何歳で結婚して、何の仕事をして、などのおまけのような情報は、生年月日による占星術に過ぎなかった。当たるも八卦当たらぬも八卦、未来の予想なら適当なことを言えばいい。競馬の予想屋と同じで、外れたからと言って占い師を裁判所に訴え出る奴はいない。
しかも、このおまけ情報を英語に訳して聞かせるのに、別料金として50ルピー (125円) を請求され、テープに吹き込むのなら、あと50ルピーだという。
僕が期待したのは、あなたは何歳で何の病気をしています、高校生の時マサヨという女にこっぴどく振られましたね、といった過去の情報だが、一生が記されているはずの木簡には、過去の内容は一切なかった。他の11の章も、すべて未来の運命について記されているが、僕は大枚を叩くほど占いに興味はない。
まぁそんなことはないと思うけど、もしこの文章のせいで日本人客が減ってしまったら、おっちゃん、ごめん。でもこうなることは、アガスティアの葉にすでに書かいてあるはずだよね。
はじめまして。けっこう前から愛読してます。
この占いネタ、昔TVで見たことがあったんですが、そのときはズバズバと言い当てるところしか流してなかったんで、不思議に思ってました。
なるほど、こういう仕組みだったのか...
トップページによると、今日で出発から888日だとか。
これからも更新を楽しみにしています。
大輔さん、お元気そうで何よりです!!
今回はイニシャルD氏(上に大輔さんって書いたのに)
個人情報満載でしたね。
葉の真偽はともかく、私は小心者のビビリなので、怖くて葉を捜しにいけないかも。
病気になる、いつ死ぬとか抜きなら少し見てみたいけど。(あ、小心者のビビリに加えて優柔不断が基本スペックです。)
しかし、教えられても回避できないんですよね。
残り半年の命、知らずに淡々と過ごすべきか、知って計画を立てるか。
あたしのスペックだと何も出来ずに「あ、1週間後じゃん」ってことになりかねないので、やはり、葉は見なくていいです。
でも。でも。。。。。(フェードアウト)
やっぱりそうか〜。インチキだよね〜。。。と思いつつも・・・チチノナマエがあたった時は驚いたんだけどなぁ。。。どうも有難う。( ´∀`)
私もこの手のインドの占いを体験したことがあります。もちろん日本で。料金はン万円だったかな?
感想としては、例えば結婚する時期も○○年から△△年の間……とか、範囲がとても広く、その他の事も「んなの、どうとでもとれる表現じゃん!」というものでした。
しかも、私の場合、ネットのテレビ電話で行ったのですが、まず私とのやりとりはテレビ画面の向こうの日本人が応対し、彼が英語に翻訳し、その英語を現地の占い師の言葉に翻訳し……というもので、笑ってしまいます。貴重な体験、でしたけど。
はじめまして。
ちょっと前からアガスティアの葉に興味を持ち、実際に葉を取り寄せた方とメル友になって、いろいろ教えてもらったんですけど、南インドの どっかの ちっちゃい村の 「シヴァサミーの館」 にある葉は、古代タミール語で書かれていて、結構信じられるみたいですよ。
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