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インドのコルカタの地下鉄で、電飾でピカピカ光る不思議な機械を見つけた。
自動販売機ほどの大きさがあり、頭の上で派手な電飾模様が光っている。一見、派手な占いマシンか、はたまた僕の知らないインドのハイテクエンターテインメントかと思い、観察してみた。
機械は少し離れて2台設置してあり、それぞれ足元に人ひとりが乗れる台がある。頭上のサイケデリックな電飾はそれぞれ模様が違っていて、グルグルピカピカ光り続け、宇宙人か地底人へのメッセージを送り続けているようにも見える。
はっ、これはもしや、こっちの機械からあっちの機械へ人間を転送できる、超ハイテクマシンでは…。
もちろん、ただの派手な電飾の体重計だった。
でもなぜ、ただの派手な電飾の体重計が地下鉄のプラットフォームに?
コインを入れて乗れば、体重を印刷した紙が出てくる仕組みのようだ。体重制限は120kg、巨大な図体のわりには案外情けない。
通勤通学のインド人がわんさか行きかうプラットフォーム。人前で乗ることになるので、当然ながら服は脱げない。一糸纏わぬ姿で、きっちりと自分の体重だけを量りたい、A型のプログラマの僕はどうすればいいのだろう。
2週間の減量を終えて計量に望むストロー級のボクサーだって、パンツを脱いで乗りたいはずだ。
僕はカメラを取り出し、派手な体重計の写真を撮った。観察と撮影を終えて、満足して現場を立ち去ろうとすると、ひとりのインド人が声を荒げて近づいてきた。
「ここは撮影禁止だ、プライベートエリアだ」
地下鉄のプラットフォームがプライベートエリアなわけがない。僕がかまわず歩き出すと、その男は付き合い始めたばかりの恋人のごとくピタリと体を寄せて付いてきた。
改札口の手前まで行くと、駅員が数人出てきて、ちょっと奥へ来いという。
駅員室には、への字口をした男が座っていて、なぜ写真を撮ったのかと厳しい口調で尋問が始まった。僕はどうやら犯罪者になったらしい。
体重計が珍しかったから撮っただけだ、なぜいけないんだ、と反問すると、地下鉄構内は政府によって撮影が禁じられているという。本当だろうか。
への字口の男はフィルムを出せという。これはデジタルカメラだから、撮った写真を消すと言うと納得した。
僕は恋人役の駅員の目の前で写真を表示して、削除ボタンを押した。それからまったく関係のない写真を表示させ、問題の写真が消えたのを確認させる。僕はすぐに解放された。もちろん写真は複数撮ってある。
改札を出ると、そこにも同じ体重計が置いてあるのを発見。
はっ、今度こそ。これは階段を昇り降りできない人間を転送するための超ハイテクマシン… だから撮影禁止に…。
しかしやはり、というかもちろん、ただの派手な電飾の体重計だった。
ほんとに!!こんな派手な体重計はじめて見ました!
なんでこんなに派手なの!?
それに、プラットホームにあるなんて。。どういう意味があるんだろう。。
不思議・不思議・不思議・・・だけど、インドでは、普通に置いてあるんですよね。。不思議・不思議・不思議・・・
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