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英語に holy cow (ホーリーカウ) という言葉があります。僕はふと、この言葉はインドで生まれたのではないかと思い至りました。
直訳すると "聖なる牛" という意味ですが、それはぜんぜん関係ない。驚いたとき、びっくりしたときに口にする感嘆詞です。日本語だと 「うわぁっ」 「えええぇーーーっ」 「そんなまさか!!」 「なんてこった!!」 とまぁ、こんな感じの言葉。
ここインドでは牛は神聖な動物とされ、崇められていて、文字通りの holy cow です。基本的には牛肉は食べないし、マクドナルドのメニューにはチキンとフィッシュバーガーしかない。ネパールのカトマンドゥで、美味しいステーキを食べといてよかった。
牛たちは自由気ままに町中を歩き回り、路地裏だろうと、車の行きかう大通りだろうと、交差点の真ん中だろうと、我が物顔で闊歩し、所かまわずその大きな体を横たえて、口をモグモグさせて反芻していたりする。
普通の牛も、ウサギの耳を持つヘンテコな牛も、ツノがカッコイイ水牛も、荒々しい雄牛も、妊娠中の大きなお腹のお母さん牛も、親子連れも、黒いのも赤いのも白いのも、街中にウジャウジャ…。
たぶん想像つかないと思うけど、きちんと国勢調査をして市民権を与え、住民税でも徴収すべきではないかと思うくらいにウジャウジャいるのです。年老いた牛や、ケガをした牛だっているから、健康保険制度も導入すべきです。
道の角を曲がると、そこにはドーンと牛が突っ立っていて、黙ったままモグモグやっている。ぞろぞろ歩いてくるインド人に混ざって、巨大な蹄でガッコンガッコンと石畳を踏み鳴らしながら、どこへ向かうのか、牛が散歩している。
想像してみてください。タロウ君は小学4年生、今朝はちょっと寝坊しました。急いで学校の支度をして、味噌汁を口に流し込み、慌てて外へ飛び出します。急がないと、毎朝顔を合わせる隣のクラスの憧れのユカリちゃんが、いつもの角を通り過ぎてしまう。
息せき切って角を曲がり、おはようユカリちゃん!!
…と思った瞬間、そこには黒光りする巨大な水牛の顔と、立派な印鑑が作れそうな逞しいツノが二本。まつ毛の長い真っ黒な瞳でタロウ君を見つめ、道をふさいで突っ立ったままモグモグやっている。
余りにも驚いたタロウ君は思わずこう言ったはずです。
「 Holy cow !! 」
そう、僕はこういう情景を思い浮かべ、この言葉はインドの路地裏で生まれたのではないかと強く思うわけです。インドはもともとイギリスの植民地でしたから、タロウ君の英語が、その年の流行語大賞に選ばれたのかもしれません。
ちなみに、holy cow と同じ意味の言葉で、holy shit というのがあります。使い方はまったく同じですが、直訳だと "聖なるウンコ" という意味なので、お上品な場所や会話では使えません。
この言葉も間違いなく、そう、僕はもう確信を得ました、インドで生まれたに違いありません。
タロウ君が驚いて仰向けにスッ転んだその下には、生まれたての大きな牛のウンコがあったのです。これだけ牛がウジャウジャいて、あっちにもこっちにもウンコが落ちているのだから、タロウ君がその被害にあったとしても不思議ではありません。
ちょうどそこへ憧れのユカリちゃんが登場し、それを見た彼女は言うのです。
「 Holy shit !! 」
いつも選曲のところ楽しみにしてるんですど、今回の選曲よすぎます!!笑っちゃいました!!
聖なる牛!聖なるウンコ! そのルーツがインドのウンコまみれの路地裏にあったなんて、、、行ってみないと分からないものですねぇ。で、その牛君たちは、帰る家はあるのでしょうか?それとも、野良牛? 恐るべし、インド。
座布団一枚!
バラナシでは、飼われている牛が散歩しているのが
ほとんどだと思います。
ガートにいるのは、おもに水牛。
群れをなして、朝、水浴びのため、出勤し、
夕方、また群れをなして、牛舎へ帰っていきます。
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