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何かできること

The Day 767 - 2004-12-12 Sun 09:24 Kathmandu, Nepal... ABBA - Money, Money, Money

どうやら飯が美味いと体が健康になるらしい。

そんなこと当たり前なのかもしれないが、新鮮な発見だった。ネパールへ来て毎日日本食を食べていると、やはり血統書付きの純血大和民族の体に合っているのか、体調がすこぶるいい。

朝目覚めるなり、僕が 「仕事」 と呼んでいるサイト作りを、朝飯前にやってしまうほど調子がいい。おかげでサイトの写真の掲載が、ようやく現在地に追いついた。

飯が美味いから健康になるのか、健康だから飯が美味いのか、どっちが正しいのか迷うところだが、僕にとっても、僕以外の人類にとってもどうでもいいことだろうから、ほっといて話の本題に入る。

僕はアジアの国々を旅してきて日本では目にすることのない、貧困に喘ぐ人々の姿を目にしてきた。中でも見るに耐えないのは、路上で生活する子供たちの姿。

僕には子供もいないし、マイケルジャクソンのように子供好きというわけでもない。しかし、これといって子供に興味のない僕でも、兄と弟の子供は、僕が代わりに育てたいくらい可愛いと感じる。

その兄弟の子と同じ年くらいの小さな子供が、観光客を見つけると物を売りにくる。真っ黒に汚れた服を着て、お金をくれという。障害で両足が動かず、木の板の四隅に小さな車輪を付けただけの台車に乗り、両手に握った木片でコンクリートの地面を "漕いで" ガラガラと道を行く子供もいた。

生まれた国が違うというだけで、過酷な生活を強いられている子供たちがなんと多いことか。この世は平和でも平等でもなく、正義などは存在しない。

先進国の人間が追い求めて手に入れた富は、どこかからか奪ったものであり、僕らを含めた世界のほんの一部の人々が豊かになる代償として、貧困は増えていくばかりだ。

どこかの寄り目の大統領がグローバリゼーションこそ自由で平等だと叫ぶ。資本主義という大義名分を掲げ、合法的に富を奪う仕組みを、世界の隅々まで行き渡らせようと叫ぶ。

過去を振り返ってみても、富める国は益々豊かになり、貧しい国は益々貧しくなり、貧富の差は広がるばかりなのに、それでもなお、競争原理こそすべてだと信じて疑わない。トラとネコが勝負しているのに、同じルールだから公平だと言い張る。

貧困はあまりにも根の深い問題で、人々の意識と、世の中の仕組みを根底から変えていかねばならないほど、解決が難しい。

寄り目の大統領のように一国を捻り潰すほどの権力があり、その手下の島国の総理大臣のように、平和憲法をねじ曲げてボスのご機嫌をとるほどの才があれば、僕にも何かしらできるのかもしれないが、ただの落ちぶれたプログラマで、放浪生活をしている僕一人の力では、貧困は解決できそうもない。

しかし、強大な権力も、魔法のような力も無くとも、僕にも何かできることから初めてみることにした。このサイトを訪れてくれる人々のおかげで、月々わずかながら広告収入がある。このお金を子供たちを優先して貧困問題に取り組む、ユニセフに毎月寄付することにした。

僕は生まれてこの方、飢えたことなど一度も無い。生まれた時から夏にはクーラーがあり、冬にはストーブがあり、白黒テレビを見たのはカラーテレビの中だった。腹いっぱい飯を食って、熱い風呂に入り、あったかい布団で眠った。

こんな贅沢をして生きてきたのだから、僕が手に入れた富をほんの少しくらい誰かに分けないと、今晩食べるカトマンドゥ (カトマンズ) の美味い飯も、美味いと感じられないような気がした。

加倉大輔2004-12-12 Sun 09:24 TrackBack
この記事の感想

初めて加倉さんのブログを見つけたとき、あんまりにもおもしろくて朝まで読みふけってしまいました。
一気読みするには一晩では足りませんでしたが、更新されるペースも考慮し以後はチビチビもったいぶって楽しませていただいてます^^

この日記は一番か二番に印象的でした。
だから何度か読み返したりしています。
以後の日記にもある、自分の意識改革とできることから、
という姿勢に共感します。

この先の旅のご無事をこころよりお祈り申し上げます。

gaucho2007-09-01 Sat 10:12
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