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22日間を同室で過ごしたシンとメエちゃんが、今朝、一足先にネパールへ向けて旅立った。いつも元気で明るい2人組がいなくなり、部屋が急に静かになってしまった。
いつも3人で食事をしていた宿の目の前の食堂に今日は一人で行く。チンジャオロース炒飯を注文して店内を見回すと、5人組みの一団の中に、日本人らしき若者が一人いた。
というのも、その若者を除いて他の連中は中国語を喋っていて、一生懸命その若者に料理の名前を発音させようとしている。何度も何度もピーマンと豚肉炒めの 「チンジャオロース」 をオウムのように繰り返していた。若者の下手な発音と顔つきから、僕は日本人だと判断した。
「チンジャオロース」 の発音が終わると、次に運ばれてきたのはラー油で真っ赤になった豆腐 「ホンシャオドーフ」 で、更に落花生の 「ホアシェン」 が続いた。新しい料理が運ばれてくる度に、中国人が壊れたステレオのように発音を繰り返し、日本人の若者がそれを真似る。
待てよ、この日本人… どこかで見たことがある。
僕のテーブルに運ばれてきたチンジャオロース炒飯を口に運び、時々ちらちらと見える横顔を眺めながら、一体誰だったろうかと思案していた。
"チャリ王" だ。間違いない、奴はタイのチェンマイで出会ったチャリ王だ。本名は出てこない、正確に言えばチャリ王候補だ。
着ている服も肩からかけた茶色い布製の鞄も、物乞いの子供にも負けないほど汚れている。長ズボンの右足の内側が極端に汚れているのは、いつも自転車をこいでいるからに違いない、この部分は自転車のギアに触れるのだ。
チャリ王候補だと確信した僕は、炒飯を食べ終えた後、後ろから彼の肩を叩いた。僕を見た彼の口から最初に出たのは 「加倉さんでしたよね」。やはりチャリ王候補だった。
そして挨拶もそこそこに、チェンマイで食い逃げした朝食代を払うと言い出した。4カ月半前、僕がチェンマイでチャリ王候補の出発を見送った時、彼は自分が食べた朝食代を払い忘れ、後に残された僕がその分を支払っていた。
そんな事はいいから写真を撮らせてくれ。僕はまるで、公園へちょっと散歩へ出かけたら、世にも珍しい絶滅寸前の希少動物を発見した学者のような気分になり、千載一遇のチャンスを逃さぬよう、カメラのシャッターを何度も切った。
「100ドル覚えてますか?」
彼はそう尋ねた。忘れるはずがない、僕は彼に自分の名刺を渡すとき、"自転車でインドまで着いたら、100USドルあげます" と書き、署名した。最後の最も困難な難関、ヒマラヤ山脈を越えればインドは間近だ。
彼は中国で自転車を盗まれたらしいが、新たに自転車を購入して旅を続けてきたという。
チャリ王候補は生きていた。しかも、ご飯をおかわりして食べるほど元気だった。
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昆明での日記にレスしておきました。
あのとき君に偶然会えたことは、君がこのページで記しているごとく「世にも珍しい絶滅危動植物」の発見みたいなそれと同じくらいの感動を覚えたよ。
初めてのバックパッカーに芽生えた今年の正月始め、ひょんなこところで君のこのHPへたどり着いたんだ!!
韓国の旅から始まる日記、お薦めの宿、費用、持参品、写真などなど目安となったことを感謝しながら、中国2ヶ月へ向けて天草の地から旅立ったんだ。
そろそろネパールだね!
僕も年明けてしばらくしてからそちらへ行く予定。
これから最も厳しい時期を迎える山岳地帯と、マイオスト?の地へ向かうわけですが、健康と強い運気に導かれることを祈り続けます。
今日で700日目、おめでとう。
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