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バスターミナルのおばさんが朝早く来てチケットを買えというので、7時という異例の早さで出かけて行くと、康定 (カンディン) から徳格 (ドゥーグゥ) へ向うバスのチケットは、もうすでに売り切れていた。
さてどうしたものかと、まだ半分眠ったままの頭で突っ立っていると、旅の坊さんが寄ってきて一緒に車をチャーターして徳格まで行こうと誘ってきた。チベット圏内に入ると赤い袈裟を纏った坊さん達の姿が目立つようになる。
こっちは成都から一緒に旅をしてきた日本人女性と2人、向こうは坊さん3人組、合計5人。チャーターの交渉は坊さんに任せ、ターミナルで暫く待っていると5人乗りの軽トラを従えて坊さん達が戻ってきた。
ちょっと待て。5人乗りの車に運転手を入れて6人どうやって乗るんだ? と尋ねると、すかさず運転手がこう答えた。
「大丈夫だ、7人乗ったことがある」
結局、僕ら日本人2人組は助手席に無理やり詰め込まれ、ここから少し離れた途中の町、馬尼干戈 (マーニガンゴ) へ向った。まったく身動きの取れない状態で3時間弱、ケツと足が完全に痺れたころ到着。ここでまた徳格行きの車を探さなくてはならない。
車の料金は5人で160元 (2,400円)、一人32元 (480円)。坊さん2人は小さいお金がないというので、2人分を100元札で払った。運転手はお釣がないと言い、すぐそこの店で両替してくると走って行った。
しばらくして運良くミニバスがやってきて、万遍なく砂埃を被ったシートに陣取っていると、坊さんが何やら大騒ぎし出した。お釣をもらったかどうか、しきりに僕に尋ねてくる。どうやら、さっき払った坊さん達のお釣、36元 (540円) を運転手が払わないままトンズラしたらしい。
もちろん僕が坊さん達のお釣をもらうわけがない。坊さん達は血相を変えて運転手を探しに行ったが、戻ってきたときには思いっきり凹んでいた。哀れ釣銭を盗まれた坊さん。
それにしても、坊さんから金を盗むとは何と罰当たりな奴がいたもんだ。
こちらの坊さん達がつり銭を持ってかれたわけねぇー。って、大ちゃん、何の違和感も感じずに見過ごしてしまうとこだったよ。袈裟似合いすぎぃー!! とりあえず、ご無事で何より。
全員現地ビトかと。。。。
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