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ガイドブックのない旅

The Day 621 - 2004-07-19 Mon 00:10 Siem Reap, Cambodia… Madonna - Like A Prayer

僕は旅のガイドブックを一切持っていない。そもそもガイドブックに限らず、これはこうだ、あれはあぁだと説明したマニュアルが大嫌いだ。

僕は元プログラマだけど、ソフトウェアだとか、デジカメだとかのマニュアルは読まずに、とりあえず動かして、やってみる。よっぽど困った状態に陥ると、マニュアルをパラパラと開いてみることもあるが、よっぽど困った状態の対処法というのは、マニュアルには書いてない。

旅のガイドブックにも、それはもう事細かに、宿のリストから始まり、バスの値段だとか所要時間、列車の時刻表だとか、博物館の入場料、どのレストランが美味しくて、どこでお土産が買えるかなど、万事うまく事が運べば便利この上ない情報満載だが、僕のような予定も計画もない、行き当たりばったりの旅には、そういった類の情報は必要ない。

もう一度言うが、僕はマニュアルが嫌いである。マニュアルは役に立たない。マニュアルが役に立つのであれば、駅前のアビバが繁盛するわけがない。旅のガイドブックが役に立つのであれば、誰もツアー旅行なんかに参加したりはしない。

さらに言おう、ガイドブックが役に立たない証拠に、巻末の便利なひとことフレーズ集に、あなたの言いたいことは決して載ってはいない。

僕は旅に必要な情報は人に訊く。なんの予備知識も情報もない僕は、まず自分がどこに行きたいのかを決めなければならない。同じ旅行者だとか、宿のオヤジだとか、話しかけてきた胡散臭い地元民などから、面白そうな場所を訊き出し、興味をそそられたら、そこを目的地とする。

目的地が決まったら交通手段を探す。これは簡単、すでに行って来たという旅自慢の小僧か、宿のオヤジに訊けばいい。

目的地に着いたら、まず宿を探す。大きなバスターミナルだとか駅には安宿の客引きがよく待ち構えていて、実際とはだいぶ違う、広くて綺麗な部屋の写真を見せて、安いよ安いよと宿まで案内してくれる。素直に騙されて宿まで付いて行き、気に入れば泊まる。安宿の周辺には大抵の場合安宿が並んでいるので、気に入らなければ他所へ行けばいい。

客引きがいなくとも、安宿というのはどこにでもある。得体の知れないシミだらけの湿ったシーツだろうが、数年前に叩き殺された蚊が壁に張り付いたままだろうが、隣の部屋のカップルが奇声を上げて一晩中プロレス技を練習していようとも、文句さえ言わなければ屋根とベッドくらいは確保できる。

もし正直で清潔で笑顔が清々しい、人の良さそうな旅の若者と出会い、同じく宿を探しているようであれば、ツインの部屋を一緒に借りればいい。お互い半額で泊まれるので旅費を節約できる。後はその若者が泥棒でもゲイでもないことを神に祈りながら眠ればいい。向こうも同じく祈っているだろう。

さて、目的地に着いて宿も確保した僕は、おもむろにパソコンを取り出し、ガイドブックなしに旅をするという、役に立つマニュアルを書き上げたことに満足し、隣のベッドに寝ているマレーシア人をチラリと見て、眠りの前のお祈りをして寝るとする。

加倉大輔2004-07-19 Mon 00:10 TrackBack
この記事の感想

英語が達者ですから、ガイドブックが要らない。
又、度胸が有るから。
多くの旅人は、不安が沢山あって、頼りがガイドブック(それも日本語の)英語か中国語本は使いコナセナイ??
旅人同士がお互いの情報交換すれば、ガイドブックは要らないさ。日本人の「旅下手」の象徴?
飛行機に乗らない、ガイドブックを使わない。
まだ何か常識破りの決めた事項が、、、、
四国八十八個所を歩いた時、自動販売機を使わない!あれは原発の電力を維持する様な悪い物?!?
便利、簡単、何時でもの自動販売機なのだが。
88個所、好きな何かを断って歩く、修行よ。
皆さん、想い出に残る「旅」を!

hayashi2004-07-20 Tue 14:04

どうも加倉さんお久しぶりです。まだ私を覚えていらっしゃるでしょうか?去年1月にソウル・Kim'sでお会いした横浜からの”とし”です。
あのときから早くも1年半ですね。そのとき以来、加倉さんの旅の痕跡を追うように、いずれも2泊か3泊でソウル、上海、香港、マカオ、マレーシア、シンガポールと単発の旅を続けてきました。
それにしても陸路で全て移動とは。。とてもオレには無理そうです。海外に出発する際は、ネットでフライトを予約して、さらに支払いをカードで済ませて、さらに座席まで指定してと、加倉スタイルとは全く逆を行ってます。
それにしてもタイで遭遇された、あの「チャリ王候補」さんがご存命なのか、私も気になるところです。

とし2004-07-20 Tue 14:16
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